やってはいけないブラックハットSEOって?
SEOとは、「検索エンジンで検索されたとき、自社サイトをより上位に表示させるための施策」をいいます。
検索順位は、検索エンジンのロボットがサイトを巡回し、評価することで決めています。
このロボットの精度は年々上がっていますが、しかし検索エンジンを騙してサイトの検索順位を上げようとする不正も存在します。このような不正行為を「ブラックハットSEO」といいます。
ブラックハットSEOはペナルティの対象となります。ペナルティを受けるとサイトの検索順位が下がってしまったり、検索結果に出てこなくなってしまう可能性もあります。
今回は、ブラックハットSEOの具体例を挙げてご紹介します。「不正だと知らずにやってしまった」といったことがないよう、参考にしていただければと思います。
CONTENTS
ブラックハットSEOの具体例
「ブラックハットSEO=検索エンジンを騙そうとする行為」と考えていただければOKですが、その中にも様々な種類があります。いくつか具体例を紹介いたします。
質の低い被リンク
様々なサイトからリンクを貼られているサイトの方が、SEOの評価は高くなります。しかし評価を高めるために被リンクを購入したり、自作自演することはペナルティの対象となります。
「被リンクの購入」とは、他のサイトの所有者にお金を払い、その代わりにリンクを貼ってもらうこと。
「被リンクの自作自演」とは、リンクを貼る目的でサイトを複数作り、そこから自社サイトにリンクを貼ったりすることです。
「自社サイト同士でリンクを貼りあってはいけない」というわけではありません。例えばコーポレートサイトや採用サイトといった自社サイトが複数あり、「コーポレートサイトはこちらへ」といったように内容に関連性があってリンクを貼ることは問題ありません。
隠しテキスト
隠しテキストとは「人には見えないけれど、検索エンジンのロボットだけに読めるテキストを書く」こと。例えば、白い背景に白い文字でテキストを入れることなどが挙げられます。
ユーザーに見える内容と異なる物をロボットに見せるのは、検索エンジンを騙す行為ですので、ペナルティの対象となります。
ワードサラダ
一時期「ワードサラダツール」と呼ばれる、文章の自動生成ツールが流行していました。ワードサラダの例として、以下の文章をご覧ください。
福岡県のツアー情報に関連する解説をすると、周辺海域の水温は、トロッコ電車で、大自然の美しさをたっぷりと楽しむことができる。
「現場のプロから学ぶSEO技術バイブル」69ページより
かつては検索エンジンの精度が低く、文章の意味までは理解できませんでした。そのため、このような自動で作られたコンテンツも評価されていたそうです。
ペナルティを受けない正しいSEO=「ホワイトハットSEO」
不正によって検索順位を上げようとする、ブラックハットSEO。それとは逆に、正攻法で検索順位を上げることを「ホワイトハットSEO」といいます。
ホワイトハットSEOの例として、「コンテンツの質と充実度」が挙げられます。
検索したユーザーの知りたい情報を充分に、そして分かりやすく伝えることが重要です。専門家ならではの情報や自分ならではの意見があると、コンテンツの質も高まります。
そして機能面や使いやすさも重要です。
サイト内の情報がしっかり整理されていて、目当ての情報が探しやすいかどうか。スマホでも見やすいかどうか、表示速度は速いか、httpsへの対応状況といったものが挙げられます。
なぜホワイトハットSEOをすることが大切なの?
検索エンジンは広告収入を得ることを目的に運用されています。
そのため様々な人に検索エンジンを使ってもらいたいと考えています。ユーザーにとって便利な検索エンジンでなければ、利用者が減り、広告収入も減ってしまいます。
そのため検索エンジンは不正サイトを検索結果から無くすよう、アップデートをしていっています。ブラックハットSEOを行った場合、もしかしたら一時的には検索順位が上がるかもしれませんが、いずれはペナルティを受けてしまうでしょう。
SEOには様々なテクニックはありますが、それ以前に「ユーザー想い」であることが必要です。コンテンツが充実していて分かりやすい・使いやすい、そんなサイトづくりが大切ではないでしょうか。