「言い方」で与える印象が変わる「フレーミング効果」
「フレーミング効果」という言葉をお聞きになったことはありますか?
簡単にご説明すると「同じ内容でも、言い回しによって相手に与える印象は全く異なる」という効果です。
印刷物やホームページに掲載する文章も、内容は同じでも、表現次第でターゲットに与える印象は全く変わってきます。
今回はこのフレーミング効果の詳しい説明と具体例をご紹介します。
好印象を与える「ポジティブフレーム」
物事のプラス面に焦点を当てた伝え方を「ポジティブフレーム」と言います。実際の文章で見た方が分かりやすいかと思いますので、例をご紹介します。
購入された化粧品がお肌に合わない場合……
- 「ご購入から16日以上のものは返金できません」
- 「ご購入から15日以内であれば全額返金いたします」
文章の意味はどちらも同じです。しかし受ける印象は異なるのではないでしょうか?下の方が親切な感じがして、安心して購入できるように感じませんか?
商品や会社に対し好印象を持ってもらいたいときや、相手に安心してもらいたい時には、この「ポジティブフレーム」が効果的です。
危機感、焦燥感を与える「ネガティブフレーム」
ポジティブフレームとは逆に、物事のマイナス面に焦点を当てた伝え方を「ネガティブフレーム」と言います。こちらも具体例をご紹介します。
- 「ウイルス対策ソフトを入れることで、パソコンをウイルスから守ることができます」
- 「ウイルス対策ソフトを入れていないパソコンは、常にウイルス感染の危険にさらされています」
上の文章は「ウイルス対策ソフトを入れれば安全になるんだな」という安心感があります。一方、下の文章からは「このままでは危ない」という危機感を感じませんか?
人は本能的に、「得をする」ことよりも「損をする」ことに対して敏感に反応するそうです。
そのため危険を予防したり、何かに備えるための商品など、ネガティブな言い回しの方が伝わりやすいことがあります。
まとめ
同じ内容でも、伝え方によって相手に与える印象は変わってくるという事例でした。印刷物やホームぺージに掲載する文章も、言い回しの工夫で効果も変わってくるかもしれません。