「ドリルを売るなら穴を売れ」ってどういう意味?
「ドリルを売るには穴を売れ」……この言葉を聞いたことがありますか?これは、コンサルタントの佐藤義典さんが2007年に出版した本のタイトルです。
この言葉には、こんな意味があります。
ホームセンターに、工具のドリルを買いに来たお客様。
でもそのお客様が求めているのは、「ドリルを買うこと」ではありません。
お客様が本当に求めているのは「穴を開けること」なのです。
つまり……商品やサービスを売りたいとき、「商品そのもの」を売ろうとするのではなく、お客様にとっての価値(ベネフィット)を売らなくてはならない。……ということですね。
たとえばあなたがコートを買いたいとき。このような価値を求めているのではないでしょうか?
- 寒い日も快適に過ごせる
- 周りに「おしゃれな人だ」と思われる
- 自分らしいファッションができる
求める価値や、どの価値を重視するかは人それぞれ。
でもどんな商品を買うときも、みんな何らかのベネフィットを求めています。そして得られる価値が対価(払うお金や、購入のための手間)より大きいと感じて、その結果として購入しています。
「ターゲットが求めている価値は何なのか?」「その価値を売るにはどうしたらいいか?」……そんなお客様目線を忘れないようにしたいなあと思います。