資料作成にも使える、色の5つの役割
印刷物・Webサイトといったデザインの「色」。色はただデザインを綺麗に見せるだけでなく、様々な効果や役割をもっています。
今回は、そんな「色の役割」をご紹介したいと思います。プレゼン資料等にもお使いいただけると思いますので、ぜひ参考になさってください。
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同系色で「同じグループだ」と示す
色には、複数のものをグループとして認識させる効果があります。
グラフなどを着色する際は、似た要素は同系色でまとめることで、パッと見て「同じグループだ」と認識させることができます。
注目させる
色には、視線を誘導する役割もあります。
モノクロの中で一部だけ着色されている場合、視線は色のついた所に誘導されます。
複数の色が使われている場合は、弱い色(沈んだ色や淡い色)よりも強い色(彩度の高い色、はっきりした色)、寒色よりも暖色に視線がいきます。
この特性は、PowerPointなどでの資料づくりでも活用できます。最も注目させたい部分に使うアクセントカラーは、メインカラーの補色や、赤系の色を使用すると目を引くようになります。
その色の物を連想させる
色には、その色に関係のある物を連想させる効果があります。
例えば、赤ならトマトや日の丸(和)を連想させたり、青なら海や空を連想させたりすることができます。複数の色を組み合わせる場合も同様で、例えば「赤と緑→クリスマス」といったものがあります。
パワポでの資料作成でも、テーマに合った色を選ぶようにしましょう。例えば自然に関係する内容であれば、緑をメインカラーにするとテーマにぴったりで、違和感がありません。
コーポレートカラーをメインカラーにするのもおすすめです。配色に悩まず、会社の個性も取り入れることができます。
様々な印象(色彩感情)を与える
色は人に様々な印象(色彩感情)を与えます。一部をご紹介します。
- 赤……活動的、挑戦的
- 青……清潔感、信頼感
- オレンジ……楽しい、陽気、親しみ
- 黄色……喜び、元気、カジュアル
- 緑……安心感、成長、調和
- ピンク……愛らしい、子供っぽい
- 白……純粋、明るい
- 黒……重厚感、高級感
資料のデザインでも、例えば挑戦的な印象を与えたいときは赤、信頼感を与えて安心させたいときは青、楽しげなワクワク感を与えたいときはオレンジを使ってみると良いかもしれません。
習慣との結びつきで意味を示す
生活の中で、「色」と「意味」が結びついて習慣化しているものは多くあります。
例えば、トイレの色。あなたが外出先でトイレに行きたくなった時に、トイレの入り口が2つあったとします。入り口はそれぞれ赤・青に着色されていますが、「女性用・男性用」の表記はありません。それでもおそらく、あなたは「赤は女性用、青は男性用だろう」と判断するのではないでしょうか?
他にも、信号の「赤は危険・緑は安全」など、色には習慣から生まれた様々な意味があります。
もし習慣と異なる色の使い方をしてしまうと、見た人を誤解させてしまう可能性がありますので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?ぜひデザインや資料作成などの参考になさってください。